快感・喜び

現代のストレス社会や格差社会では、『現実・他者から得られる快感・喜び』よりも『ドラッグ・物質から得られる快感・喜び』が勝ってしまうという

心の弱さや誘惑への抗いがたさが出てきやすい。現実逃避や他者不信、まっとうな努力が行き詰まった結果として、安易にドラッグ(向精神作用のある物質)に 手を出す人が増えやすくなる。 公権力が精神に作用するドラッグを禁止する理由には、幻覚・妄想やドラッグ使用の運転によって『他者に危害を加えるリスク』があったり、『反社会 的勢力の収入源になる可能性』があったりということもあるが、『現実の努力・他者との関係を抜きにして自慰的快楽に溺れるドラッグ』の性質そのものが脱社 会的・自己完結的であるからという理由もあるだろう。 『現実・他者から得られる快感・喜び』と『ドラッグ・物質から得られる快感・喜び』が同じ価値だと認めてしまって、みんなが自己完結的に薬物で幸 せや快感を感じて廃人のようになっていけば、既存社会や労働環境の前提そのものが崩壊してしまい、他者や現実の報酬を求めなくなった人は生産的な活動を努 力してまでしなくなる恐れがあるからである。